週刊少年ジャンプにて連載中「約束のネバーランド」には、数々の個性的なキャラクターが登場していますが、中にはあまり目立たないけれど魅力的な人物もたくさん存在し、今回は多数いるキャラクターの中で「ハヤト」にスポットを当てて紹介したいと思います。
特殊能力を持つハヤトとは
エマたちとハヤトは、森の中で野良鬼に襲われているハヤトを助けたことから知り合うのですが、実はハヤトはノーマンが扮するミネルヴァの部下でした。
ハヤトにアジトへと案内され、エマたちはノーマンと再会を果たすことができたのです。
農園に侵入できるスキル
引用元:原作14巻9ページより
ミネルヴァの元へ向かおうとするエマとハヤトたちですが、負傷していたクリスの容態が急変したため、農園に侵入して薬を盗んでクリスの応急処置をすることに。
危険な農園へ侵入することをためらうエマたちですが、ハヤトたちは定期的に農園を襲い、物資を盗むことでアジトで暮らす何百人もの集団の生活物資を確保していたようで、農園の侵入することに少し自信があったようです。
農園内では鬼が監視をしていてエマたちは危険にさらされますが、ハヤトはエマたちに鬼から救ってもらった経緯があるため、エマたちを「恩人」と慕い命を懸けてエマたちを守り、無事に薬をクリスの元へ持ち帰ります。
ハヤトがいなければエマたちはクリスを助けることができなかったでしょう。
ハヤトに備わる特殊能力
引用元:原作14巻55ページより
ハヤトは自分のことを「ザコ」だと卑下していますが、ハヤトは驚くべき特殊能力を持っています。
それは通常の人間とは比にならない驚くべき足の速さです。
グレイス・フィールドの高級品とされる子どもたちでも、誰もハヤトに追いつくことはできず、最も運動神経が良いとされているエマでも対抗することができないほどの足の速さを、なぜハヤトは持っているのでしょうか?
ハヤトの過去
ハヤトがノーマン(ミネルヴァ)に忠誠を誓い、そばにいるようになった経緯を説明していきます。
いつも明るく元気なハヤトですが、実は辛く悲しい過去があったようです。
ジンとハヤトの出身農園
引用元:原作13巻177ページより
ハヤトとともにエマたちの保護するミッションに臨んでいたジン。ハヤトとジンはペアで行動することが多いのですが、その理由は2人の出身農園にあります。
ハヤトとジンは同じ新型量産農園出身で、ともにノーマンから救出され今に至っているのですが、ハヤトとジンのいた農園について詳しくは明かされていません。
ノーマンの「ラムダ系列の新型量産農園」という発言から、エマたち同様食用児であり、鬼たちに実験材料とされていたことがわかりますが、ラムダは地獄のような場所で、毎日たくさんの食用児が殺され実験されていると明かされていることから、ハヤトとジンも似たような環境に居たのでしょう。
人権のない辛く苦しい扱いをされ品種改良や実験をされていたところをノーマンに救出されたので、ハヤトとジンはノーマンを尊敬しいつも命令に従っているのです。
鬼が自分たちの欲のために、より良い人肉を作ろうと品種改良を重ねた結果、ハヤトたちのような異常な能力を備えた子どもが多数誕生してしまいました。
ハヤトの裏の顔
引用元:原作16巻192ページより
ハヤトは新型量産農園の出身であり、農園からノーマンによって助け出された恩からノーマンに忠誠を誓っていて、ノーマンのことを「ボス」と呼び無邪気な可愛い犬のようなハヤトですが、実は少し怖い裏の顔を持っていました。
ハヤトはノーマンに忠誠を誓うあまり、ノーマンの命令は絶対。エマたちが友達だと探すムジカを、容赦なく殺すために動きます。
ドンやギルダと仲良くしながらもノーマンの命令は忠実に守るために、結果的にドンやギルダを裏切る行動となっており、あくまでノーマンの内通者を全うしてしていました。
しかしハヤトも葛藤はあったようで、ドンやギルダを裏切る行為に内心謝罪しながら命令を遂行していたことから、食用児の未来のためにノーマンの命令通りムジカを殺そうと行動していたのです。
結果的にハヤトの仲間が謎の発作を起こし、命の危機にさらされたためムジカに助けられる立場となってハヤトやジンたちは降参します。
まとめ
明るく元気で無邪気なハヤトですが、実は新型量産農園出身の食用児であり、実験材料とされていた辛く悲しい過去を持っていました。
農園から救ってくれたノーマンへ忠誠を誓うあまり、ムジカを殺そうと加担しますが全てはノーマンのため、ノーマンの命令に従う一心で、決して悪意ではなかったので根本的には見た目通り純粋な少年のようです。
鬼たちの私利私欲のせいで異常な足の速さを持って誕生したハヤトが、今後幸せになれるような未来は待っているのでしょうか。
ハヤトはノーマンのことが大好きなようなので、ノーマンと離れることなく食用児全員で幸せに過ごせる未来へ進めることを願います。
