約束のネバーランド主人公エマたちはクローンで誕生した?疑惑を考察

「約束のネバーランド」では優秀な子どもの「脳」が鬼の高級食材として取引されているため、鬼たちはグレイス・フィールドのような高級農園と呼ばれる施設を作り、より良い脳を持った子どもを飼育していました。

子どもたちの出生があまり明かされていない本作ですが、もしかしたら子どもたちは何者かによって人工的に生み出された「クローン」なのではないか?という疑惑に今回は迫りたいと思います。

農園で量産される子どもたち

ノーマンがラムダという施設に連れて行かれたことから、ラムダでは鬼たちが人肉を得るために手段を選ばずに人間を生み出していることがわかりました。

試験農園ラムダ7214

エマを見る紙袋をかぶったザジ
引用元:原作14巻42ページより

試験農園ラムダ7214では、投薬と実験・品種改良を繰り返すことで異常な発達を見せる子どもたちが次々誕生していました。

ラムダで誕生した子どもの1人がザジで、ザジは5歳児とはとても思えない大きな身体と怪力を持っていますが、言葉は喋れずノーマンの言うことを聞くのみしかできません。

ザジは強い戦力ですが、子どもとしては異常な発達であり健康とは言えないでしょう。

ノーマンと同じくラムダへ連れて行かれたバーバラやシスロは、謎の発作があることから短命であると予想されます。

新型量産農園

説明するノーマン
引用元:原作14巻104ページより

ラムダ同様人間を量産する施設は他にも存在していて、そこでもまた異常に発達した能力を持つ子どもが誕生していました。

ノーマンに協力していたジンとハヤトは、新型量産農園出身で彼らは驚異的な足の速さを持っています。

より良い人肉が食べたいからという理由で養殖された子どもたちは、全員とは言わずとも異常が見られていることから無理やりクローンのような操作で生み出されたのではないでしょうか。

エマ・ノーマン・レイの三人はこの小さな孤児院で幸せな毎日を送っていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。真実を知った彼らを待つ運命とは…!?

クローンを示唆するブドウ

約ネバの中にはリンゴとブドウがよく登場しているのですが、それらは今のところとくに大きな意味を持ってはいません。

しかしこの意味深なリンゴとブドウ、何かの伏線であることは間違いないでしょう。

ブドウの中の子どもたち

フィルたちが閉じ込められたブドウを不安げに見上げるエマ
引用元:原作8巻47ページ扉絵より

リンゴは「アダムとイヴ」でも有名なように、人間の誕生や知恵や愛をイメージさせ約ネバの世界観とマッチしているように思いますが、ではブドウはどうでしょうか?

ブドウはキリスト教ではキリストの血を指すことから「生贄」の意味を持つそうです。

ブドウの中に見えるのはフィルたちグレイス・フィールドの幼い子どもたち。鬼の生贄として飼育されていたエマたちと重なりますね。

ブドウのワイン

背後に鬼が迫るリトルバニーを持ったエマ
引用元:原作1巻62ページ扉絵より

リンゴやブドウと同じくらいよく登場しているのがボトルやグラスに注がれたワインなのですが、ブドウ酒はクローンを用いて栽培されることがあるそうです。

クローンから突然変異が生まれる点など、ラムダでの量産、ザジやハヤトの異常発達と重なる部分がありますね。

食用児は全員クローン?

ラムダなどの量産農園だけでなく、もしかしたらエマたちがいた高級農園の子どもたちもクローンなのではないでしょうか?

出生が明かされていないため真相はまだ不明ですが、考察したいと思います。

ワイングラスの中の3人

ワイングラスに閉じ込められるエマノーマンレイ
引用元:原作1巻152ページ扉絵より

物語の中心人物であるエマ・ノーマン・レイは、農園の中でトップクラスの成績を収める優れもので、彼らのような優秀な「脳」は高級品として鬼たちの間で高値で取引されます。

エマ・ノーマン・レイは高級品・特上と呼ばれ、鬼たちが喉から手が出るほど食べたい存在で、鬼たちはできればエマたちのような最高級肉をたくさん育てたいはずなのです。

クローンを想像させるブドウとワイングラスがあり、そのグラスの中に閉じ込められているエマたちは、クローンなのではという想像ができます。

エマ・ノーマン・レイの三人はこの小さな孤児院で幸せな毎日を送っていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。真実を知った彼らを待つ運命とは…!?

食べられなかったノーマン

実験される量産された子どもたち
引用元:原作14巻102ページより

高級農園グレイス・フィールドで成長したノーマンは、他の子どもたち同様鬼の餌となるため「出荷」され死亡したと思われていましたが、実はラムダへ連れて行かれ研究材料とされていました。

ノーマンが鬼の餌とならず特別扱いされた理由は、ずば抜けた頭脳を持っていたからであり、鬼たちはノーマンのような脳を持つ子どもを量産したかったのでしょう。

事実ノーマン以外にも他の農園からバーバラやヴィンセントといった有能な子どもたちが、ラムダに集められ実験されていました。

これからノーマンを使ってクローンを生み出すというよりは、もうすでに前からクローン技術を用いており改良を重ねているのではないでしょうか。

まとめ

鬼たちが食料にするために子どもたちを養殖・量産している事実は確認されましたが、エマたちがクローンであるかどうかはまだ不明です。

しかし、ずば抜けた頭脳や足の速さ、怪力など通常では考えられない能力を備える子どもたちを見ると、クローン説は否定できないように思います。

どんな形で生まれたとしても今後エマたちが幸せに暮らせる世界になるといいのですが、真相は果たしてどうなのでしょうか。

【完結済み】約束のネバーランド
created by Rinker
「このマンガがすごい!2018」 オトコ編1位。累計発行部数は2,600万部超え。2016年「週刊少年ジャンプ」にて連載開始したダークファンタジー、通称「約ネバ」。2019年1月アニメ化。2020年12月実写映画化