約束のネバーランドのエマたちを狙う殺人鬼アンドリューの動機と最後

週刊少年ジャンプにて連載中「約束のネバーランド」には謎の多いキャラクターがたくさん登場していますが、その中でも特に謎めいた存在・アンドリューについて今回は解説していきます。

彼は一体何者なのか?エマたちを殺したい動機は何なのでしょうか?

エマたちを狙うアンドリュー

前触れもなく突然登場する不気味なアンドリューという男。彼はエマたち食用児を一人残らず殺すためにエマたちの支援者を探し出し、どこまでも追跡してきます。

逃げる食用児とアンドリュー

ピーターからの電話を受けるアンドリュー
引用元:原作12巻25ページより

エマたち食用児を支援するウィリアム・ミネルヴァが残したシェルターに身を隠していたエマたちでしたが、アンドリューによって居場所を突き止められ殺されそうになります。

ユウゴとルーカスの死闘で、なんとか瀕死の重体までアンドリューを追い詰めますが、アンドリューは執念深くエマたちを追ってくるのです。

ただ当たり前に生きていきたいだけのエマは、しつこく追跡し命を狙ってくるアンドリューに混乱しますが、ここまでアンドリューがエマたち食用児を殺しにかかる理由は一体何なのでしょうか?

フィルとの接触

フィルを訪ね見下ろすアンドリュー
引用元:原作12巻60ページより

アンドリューは農園に残ったフィルを訪ねており「君と話がしたい」と発言していますが、アンドリューはフィルの顔だけ認識しており名前までは知らないようでした。

写真か何かでフィルを見て、脱走したエマたちとの繋がりを察知したのでしょうか?

詳しい理由はまだ明かされておらず、アンドリューと接触したフィルの安否も気になります。

農園内にいる食用児を殺す理由はアンドリューにありませんが、「食用児の支援者」は全員殺そうとしているのでフィルが「支援者」と認定されていないか心配ですね。

アンドリューはフィルからエマのことを聞いたというようなことを発言していることから、フィルを脅して情報を得たと思われます。

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アンドリューの動機

子どもたちに挨拶するアンドリュー
引用元:原作12巻159ページより

アンドリューはラートリー家の刺客です。

ラートリー家は1000年前に食用児という生贄を差し出すことで世界平和を保つという契約を鬼と結んだ一族で、ラートリー家にとってエマたち食用児は外の世界に逃がすことができません。

食用児が外の世界へ出ることは、世界の均衡が乱れ、ラートリー家の役割を果たしていないことになります。

よってアンドリューは世界平和である契約の続行のため、食用児を殺そうとしていると思われ正義を持ってエマたちを殺そうとしているのではないでしょうか。

世界の均衡を保つために食用児を支配しなければならないラートリー家。そのためアンドリューは食用児のエマたちを「人間」とは思っておらず、あくまで食用児は鬼の餌です。

食用児に「当たり前の日常」は存在しないのだとアンドリューは発言していることから、とても冷酷な男であることがわかります。

エマ・ノーマン・レイの三人はこの小さな孤児院で幸せな毎日を送っていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。真実を知った彼らを待つ運命とは…!?

食用児vsアンドリュー

ラートリー家の刺客としてエマたちを追跡してきたアンドリューですが、エマたちは死闘を尽くしてアンドリューから逃げ切ります。

悩むレイ

銃を構えるアンドリューと逃げる食用児たち
引用元:原作12巻176ページより

シェルターから逃げようとするエマたちを執拗に追うアンドリューたちと戦わなければ、自分たちが殺されることからレイは戦うことを決意しますが、銃の引き金を引くのをどうしてもためらいます。

なぜなら、敵といえどもアンドリューは人間だからです。

自分たちを食べようとする鬼とは戦ってきましたが、人間を敵とするのは初めてのレイたちは農園を脱走したときも飼育監イザベラに阻止されそうになりながらも、それでもイザベラを殺そうとはしませんでした。

いくら自分たちを殺そうとしているからと言って「同じ人間を殺せるのか?」と悩むレイの気持ちを汲んで、アンドリューを足止めする仕事は大人であるユウゴとルーカスが引き受けます。

ユウゴとルーカスはエマやレイたち子どもたちを先に逃がし、自分たち2人だけでアンドリューを足止めしたのでした。

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アンドリューの最期

片腕でアリシアを抱く瀕死のアンドリュー
引用元:原作13巻96ページより

ユウゴとルーカスは命を懸けてアンドリューに瀕死のダメージを与えますが、アンドリューは生きていられるのが不思議なほどの重傷にも関わらずエマたちを追ってきます。

その執念深さは恐ろしく子どもたちは怯えますが、この時アンドリューの肉体はほぼ死んでいると思われます。

瀕死のアンドリューを突き動かすのはもはや食用児を殺すという目的のみで錯乱状態でした。

父親同然に想っていたルーカスを殺されたオリバーが的確にアンドリューの関節を撃ち抜き、一瞬の隙ができたときアンドリューは野良鬼に食べられ死亡します。

あっけない最期となりましたが、アンドリューの不気味な執着心はかなりのインパクトを与えましたね。

エマ・ノーマン・レイの三人はこの小さな孤児院で幸せな毎日を送っていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。真実を知った彼らを待つ運命とは…!?

まとめ

アンドリューはラートリー家の刺客であり、現当主ピーターに忠誠を誓い食用児を抹殺する任務を遂行する残酷な男でした。

エマたち食用児はアンドリューになんとか打ち勝ちますが、アンドリューに奪われたものは多く、人間の中ではエマたちの最大の敵だったと言えます。

最期は食用児を始末するという任務に飲み込まれていましたが、元々は命令に忠実な真面目な男だったのだろうと思われますね。

アンドリューは死亡しましたが、アンドリューと接触したフィルの安否は不明で今後がまだまだ気になるところです。

【完結済み】約束のネバーランド
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「このマンガがすごい!2018」 オトコ編1位。累計発行部数は2,600万部超え。2016年「週刊少年ジャンプ」にて連載開始したダークファンタジー、通称「約ネバ」。2019年1月アニメ化。2020年12月実写映画化