鬼を唯一倒すことのできる武器である「日輪刀」は鬼殺隊が所有している日輪刀の多くは通常の日本刀と同じ形をしていますが、柱の使う日輪刀はどれも特殊なものが多いのも特徴。
今回は「鬼殺隊が使う日輪刀と日輪刀の色についての関係」についての紹介と、「日輪刀を作る刀鍛冶師たち」もご紹介します。
日輪刀とは
「日輪刀」とは、唯一鬼を倒すことができる武器のことです。
また色変わりの刀とも呼ばれており、持ち主によって刀の色が変化し刀の色が変化した後は、他の人が持っても色が変わることはありません。
しかし「色変わり」をさせる為には、
- ある程度の剣術が必要
- 呼吸法が使えること
という二つの条件が備わっていなければ日輪刀は変化せずそのままの状態となります。
刀の製造方法と刀鍛冶
日輪刀を作るには太陽に最も近く、一年中日が射すと言われている陽光山で採取される、
- 猩々緋砂鉄(しょうじょうひさてつ)
- 猩々緋鉱石(しょうじょうひこうせき)
を使って刀匠の里の刀鍛冶が日輪刀を作ります。
悪鬼滅殺の意味
引用元：鬼滅の刃
鬼殺隊の柱の日輪刀に刻まれている「悪鬼滅殺(あっきめっさつ)」は、必ず鬼を根絶やしにするという彼らの信念を現した四文字です。
始まりの呼吸の剣士に刻まれていた「滅」の文字が始まりで、この刀をきっかけに階級制度が始まり、柱のみがこの四文字を刻むようになりました。
呼吸と日輪刀の関係
日輪刀の色を変化させるには、自身の使える呼吸と深く関係があります。
呼吸によって日輪刀の色は変化する
使える呼吸によって日輪刀の色は変化し、また、基本の呼吸から派生した呼吸は基本の呼吸の色をわずかに引き継いでいるという特徴があります。
五感組の日輪刀
五感組の使う日輪刀と呼吸についてご紹介します。
日の呼吸：竈門炭治郎
- 日輪刀の色は黒色(漆黒)
- 始まりの呼吸(日の呼吸)の使い手
- 禰豆子の血鬼術である爆血を使用すると日輪刀は赫くなる(赫刀)
炭治郎の使う日輪刀はオーソドックスな形をしており使い勝手の良い刀となっているのですが、これまでの戦闘で刀を4回も破壊・紛失しており、刀鍛冶の鋼鐵塚(はがねづか)さんに怒られ脅迫文まで送られてくる始末。
そして5本目に使っている日輪刀は継国縁壱が使っていたと思われる「滅」の彫られた刀。鋼鐵塚さんが砥ぎ直し、煉獄さんから貰った炎の形をした鍔を付けて使用しています。
継国縁壱の日輪刀
- 日の呼吸(始まりの呼吸)を生み出す
- 日輪刀は黒く、戦闘の際には赫くなる
日輪刀を黒く染める日の呼吸は継国縁壱から生まれ、あの鬼舞辻無惨をあと一歩の所まで追い詰めたのです。
日の呼吸が広まることを恐れた鬼舞辻は文献や呼吸について知っている者を消すことで自らの脅威を減らすことに成功しますが、竈門家にヒノカミ神楽として受け継がれていたので、黒色の日輪刀で柱になった人物は居ないと言われている程、保有者が少ないのが特徴。
雷の呼吸：我妻善逸
- 日輪刀の色は黄色
- 雷の模様が特徴的
雷の呼吸壱ノ型「霹靂一閃」を極めた攻撃が得意で、抜刀がしやすい形。善逸の戦闘スタイルにも適した日輪刀で刀身には雷の模様が刻まれており、黄色く輝きます。
獣の呼吸：嘴平伊之助
- 日輪刀の色は藍鼠色(あいねずみいろ)
- 二刀流の使い手
- ギザギザとした刀身が特徴的
１本目の日輪刀は、縄張りに入ってきた鬼殺隊に力比べの末に獲得したものです。
2本目は那田蜘蛛山での戦いの後に新しく打ち直して貰ったもので、刃こぼれもない綺麗な刀身をしていたのですが、刀を貰った伊之助は石で叩いてわざと刃こぼれをさせていました。綺麗な藍鼠色の日輪刀を称賛していましたが、伊之助の行動に日輪刀を作った鉄穴森（かなもり）さんは大激怒。
幼い頃にイノシシに育てられており、育ててくれる師がいないため戦闘スタイルも呼吸も我流のもので、ギザギザの刃で敵を引き裂く攻撃を得意としています。
花の呼吸：栗花落カナヲ
- 日輪刀の色は桃色
- 鍔には花の模様
すらっとした刀身をしており、女性でも扱いやすい刀になっています。
鍔と鞘には梅の花があしらわれていて、刀身の桃色と鍔の花の模様から可愛らしい見た目の日輪刀。
蟲柱・胡蝶しのぶの継子で、しのぶの姉である元柱であった胡蝶カナエと同じ花の呼吸の使い手で、見よう見まねで花の呼吸を会得した事から剣士としての才能を持っていることが分かります。
呼吸なし：不死川玄弥
- 日輪の力を帯びる小銃と刀の二刀流
小銃と刀の二刀流という組み合わせで、戦術によって使い分け、それでも呼吸は使えないので、日輪刀は変化せず鉄の色のままとなっています。
鬼殺隊柱の日輪刀の色と特徴
次に鬼殺隊柱の日輪刀について。
炎の呼吸：煉獄杏寿郎
- 日輪刀の色は赤色
- 鬼滅隊の炎柱
燃えるように赤く光る刀身と炎の形の鍔が特徴的な日輪刀です。
鬼滅隊のなかでもトップクラスの攻撃を繰り出す人物で、激しい突進攻撃を得意としています。
水の呼吸：冨岡義勇
- 日輪刀の色は青色
- 鬼滅隊の水柱
深い青色に使いやすい刀身、六角形の鍔が特徴的な日輪刀で、水のように柔軟に洗練された攻撃が得意。
水の呼吸の新しい型である拾壱ノ型「凪」を編み出しており、その実力はかなりのも。
風の呼吸：不死川実弥
- 日輪刀の色は緑色
- 鬼滅隊の風柱
鬼への憎悪を表したかのような刺々しい模様と鍔が特徴的な日輪刀です。
岩の呼吸：悲鳴嶼行冥
- 日輪刀の色は灰色
- 鬼滅隊の岩柱
- 鉄球と斧を鎖で繋いだ様な形状
日輪刀と同じ物質で作られた斧と鉄球を鎖でつないだ武器となっており、刀のような切れ味ではなく重さによる攻撃が得意で鍛え抜かれた悲鳴嶼の肉体があってこその武器なので、鉄球で鬼の頭を潰すこともでき、鎖を使って鬼の首を絞めることも可能な最強の日輪刀です。
恋の呼吸：甘露寺蜜璃(恋柱)
- 日輪刀の色は桜色
- 鬼滅隊の恋柱
- リボンようにうねうねとした形状
極めて刀身が薄く柔い「変異刀」で、布のようにしなやかな刀身が特徴的な日輪刀です。
鍔には四つ葉のクローバーを思わせる可愛らしい模様が施されています。
しなやかさを利用し鬼を囲むように攻撃したり、自身の身体のまわりに纏うことで攻撃を防ぐことも可能ですが、しなやかが故に自分自身も切り刻んでしまう可能性のある扱いが難しい刀です。
蛇の呼吸：伊黒小芭内(蛇柱)
- 日輪刀の色は紫色
- 鬼滅隊の蛇柱
- うねうねと波打った形状
蛇を連想させるような変則的で波打った刀身が特徴的な日輪刀。
鍔には緑色の蛇の紋様が彫られており、柄の部分は紫のしま模様となっているため波打つ日輪刀は蛇の呼吸にはぴったりと言えますが、あまりにも特殊なのため使いこなすには相当な技術がないと難しい刀です。
蟲の呼吸：胡蝶しのぶ
- 日輪刀の色は水色っぽい灰色
- 鬼滅隊の蟲柱
- 鬼を倒せる毒を使用
しのぶは身体も小さく他の隊士に比べ筋力が少ないので、鬼を殺すことができる毒を使って突き刺すような攻撃をします。
刀よりも更に細く針のような刀身の先端には、毒を刺すことができるよう刃が付いている特徴的な日輪刀で、刃を鞘に収めた際に調合される仕組みになっており、鍔には蝶の模様、鞘は白地に金または黄色で、柄巻きは緑です。
音の呼吸：宇髄天元
- 日輪刀の色は橙色
- 鬼滅隊の音柱
- 巨大な包丁のようなものが鎖で繋がっている
2つの刀は鎖で繋がっており、振り回しながら使うことができるため、刃が直撃すると爆発する仕掛けが施されているので、斬る以外の役割も備わっている日輪刀。
身長2m近くある宇髄の身体からはみ出る程の大きさの大剣に加えて、特性の爆発玉も投げてくる何とも派手な戦いを繰り広げます。
霞の呼吸：時透無一郎
- 日輪刀の色は白色
- 鬼滅隊の霞柱
白く透き通るような刀身で鐔には金縁の四角形が重なったものを使っているので柄は緑、柄巻きは黒。時透は刀を握って2ヶ月で柱にまで上り詰めた剣術の天才ともいえる剣士。時透が天才なのは、始まりの呼吸を生み出した継国縁壱の子孫にあたるからです。
刀鍛冶師の重要性
鬼を倒すことのできる日輪刀を作る刀鍛冶師は、鬼殺隊にとって非常になくてはならない存在となっています。
なので鬼からの襲撃を防ぐため刀鍛冶の里へ行くには隊士であっても、
- 目隠しと耳栓(炭治郎には鼻栓まで)
- 隊士を案内役が担いで移動、案内役の隊士も里の場所は知らない
- 一定の距離で隊士を引き継ぎ移動
また、道順や案内の鴉も、案内役の隠(かくし)も頻繁に変更する徹底ぶり。
刀匠の里の刀鍛冶師
日輪刀を作る刀匠の里の刀鍛冶師をご紹介！
鋼鐵塚蛍(はがねづか ほたる)
- 炭治郎の日輪刀を担当
- 年齢は37歳
- 里長の鉄珍が育ての親
かなり変わった性格をしており、自身の作った日輪刀に対しての想いは異常なもので、作中で何度も刀を折ったり、無くしたりする炭治郎にブチギレて包丁を刺そうとしたり、拗ねて日輪刀を作ろうとしないなど、なかなか大人げない部分のある人物です。
しかし、刀鍛冶師としての腕は本物で、継国縁壱が昔使っていた刀を三日間不眠不休で研磨し、十二鬼月上弦の伍の玉壺の襲撃を食らうもその集中力は途切れることなく磨き続けました。なかなかの変わり者ですが憎むことのできないキャラクターで、その素顔はなかなかのイケメン。
鉄穴森鋼蔵(かなもり こうぞう)
- 伊之助の日輪刀を担当
- 年齢は26歳、鉛という2つ年下の奥さんがいる
鋼鐵塚とは違って落ち着いた性格の鉄穴森ですが、自身の作った日輪刀を伊之助がアレンジ(石で刀をボロボロにした)すると、「ぶっ殺してやる！このクソガキ」と怒りの感情が爆発。この怒りは当然のものと言っても過言ではありませんね。これは伊之助が悪い。
また、時透無一郎の刀を担当していた鉄井戸の遺言のもと無一郎の日輪刀も作っています。
小鉄(こてつ)
- 刀匠見習い
- 絡繰技師の家系で、戦闘用絡繰人形の縁壱零式を所有
実は頑固で毒舌な一面もあり、一度根を持つとなかなか忘れない執念深さを持っていますが、分析能力に長けており、人の才能を瞬時に見極める能力を持っています。
また、小鉄は絡繰技師の家系で、戦闘用絡繰人形の縁壱零式を所有、鬼殺隊の戦闘用訓練に使用されました。
鉄地河原鉄珍(てっちかわはら てっちん)
- しのぶや甘露寺の特殊な日輪刀を担当
- 刀鍛治の里の里長
- 鋼鐵塚のの名付け親
若い娘が大好きで、しのぶや甘露寺の日輪刀を担当しています。
しかし、刀鍛冶師としてのプロ意識は凄まじく、鋼鐵塚が作った炭治郎日輪刀のが折れてしまった際には「折れるような鈍（ナマクラ）を作ったあの子が悪い」と謝罪しました。
日輪刀の色別の特性のまとめ
鬼滅の刃でも最も重要な武器である『日輪刀』。自身の呼吸と色の変化についてまとめてみました。
特徴的な日輪刀も多く、日輪刀も鬼滅の刃を盛り上げる一つの要因でもあるので、さらに鬼滅の刃を楽しめること間違いなしですね。